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漢字点心
更新日:2019年4月2日 / 新聞掲載日:2019年3月29日(第3283号)

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「春」と形がよく似ているが、季節の春とはまったく関係がない漢字。下半分が「臼(うす)」になっているところに現れているように、「うすの中に穀物を入れて、棒で突く」こと、つまりは「脱穀する」ことを表す。音読みでは「ショウ」と読み、訓読みでは「うすづく」と読む。漢詩や漢文では、食事の準備段階の作業として、よく登場する。

そういう意味の漢字だから、古代文字では、上半分は両手で棒を左右から抱えたような形になっている。一方、「春」の古代文字はというと、上半分は、何本かの草が芽を出している形。この二つの漢字の形がそっくりになってしまったのは、まったくの偶然でしかないのだ。

漢字は三〇〇〇年以上にわたって、多くの人によって使い続けられ、変化してきた文字だ。その変化におおまかな規則性はあるが、細かなきまりが存在しているわけではない。偶然と必然の微妙なバランスが、漢字の魅力の一つだといえよう。
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