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更新日:2019年4月12日 / 新聞掲載日:2019年4月12日(第3285号)

本のフェス2019 開催レポート

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「本のフェス2019」出版社ブース会場風景

3月23日、24日「本のフェス2019」が開催された。今年で4回目の開催となる本のフェス。「新しい仲間と出会える「本の文化祭」」をキャッチフレーズに、今回は規模を大幅に拡大して東京・市ヶ谷にあるDNPプラザ、DNP市谷左内町ビルを中心に近隣の神楽坂エリア一帯までを含めた本のイベントが開催された。

DNPプラザでは近日公開の映画『居眠り磐音』のパネル展をはじめ、全国の書店からセレクトされた2018年に読んだ本を表彰する「百書店大賞」、美声女ユニットelfin'のおはなし会などのイベントが、DNP市谷左内町ビルでは出版社による本の大販売会や毎年恒例の「本の雑誌商店街」をはじめ、作家・朝井リョウ氏とTBSアナウンサー・宇垣美里氏による対談イベントなど、2箇所のメイン会場では多種多様なイベントが2日間にわたり行われた。

神楽坂エリアでは観光スポットとして人気のある毘沙門天善國寺をはじめ漱石山房記念館、書店の神楽坂モノガタリ、そのほか飲食店などでイベントが行われ、23日の夜にはミュージシャンの大槻ケンヂ氏による弾き語りライブが催された。
服部 文祥氏
23日の15時からDNPプラザで行われたサバイバル登山家・服部文祥氏のトークイベントは「家族」や「子育て」をテーマにした内容で、自身の3人の子どもたちをサバイバル登山家がどう育ててきたかなどスライドショーを交えながら1時間にわたり話をした。
服部氏は登山家になるきっかけが現代文明は人間を豊かにしたのかという疑問から始まっていると語るが、自身の次男が喘息で入院し、現代文明の象徴の1つの現代医療の恩恵を受けた経験を振り返る。「狩猟とか登山の世界から人間社会を一歩引いた目で見ると、何でもかんでも生かそうとする。その現代文明に対する疑問は常に持っているのですが、同時に山での価値観というものがどこまで人間という種に対して当てはめることができるのか思い悩む部分もあり、命とか、遺伝子とか人間の種とか、我々の人生といった複雑な問題を次男の経験を機に考えさせられました」と述べた。

登山家という特殊な職業ゆえに、よく「子どもと一緒に登山をするんですか」と聞かれるという服部氏は「猟も山も基本的には僕から子どもたちに提案して本人が行きたいといったら一緒に行くという感じです。ただし、3人を同時に一緒に連れていくのは厄介なので基本的には1人、多くても2人ですね。子どもと一緒に山に行くときに常に子どもを中心に考えています。だから自分のチャレンジはしないし、荷物はほぼ全部僕が持つぐらいの気持ち。子どもには最低限の身の回りの荷物だけ持ってもらうのですが、それも持てなくなったら僕が持つし、子どもが歩けない状態になったら、僕が背負って下山するくらいの気持ちを持って臨んでいました」と語るなど、質疑応答を交えたトークは大いに盛り上がった。

本のフェスは2日間の会期で約1万2000人が来場し、昨年を上回る来場者が新しい本との出会いを求めて足を運んだ。
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