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漢字点心
更新日:2019年4月23日 / 新聞掲載日:2019年4月19日(第3286号)

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陽春の候になった。「陽」といえば、明るく暖かく、積極的なイメージ。暗く冷たく、消極的な「陰」に対して、プラスの意味合いが特徴的な、元気印の漢字の代表選手である。

ただ、そんな「陽」も、マイナスの意味合いで用いられることがある。その一つは、「検査の結果は陽性だった」のような例。検査とは、ふつうは何か悪い状態が生じていないかどうかを調べるために行うものだから、その結果が「陽性」だとショックを受けることになる。

もう一つは、「陽動作戦」。「陽動」とは、敵を欺くための行動を指し、この場合の「陽」は「いつわる」という意味。漢和辞典では、音読みが同じで「いつわる」という意味を表す「佯」の代わりに使われたものだ、と説明している。積極的な「陽」の性格が、表向きだけで浮ついてしまったという感じだろうか。

どんなにプラスに見えるものごとにも、必ず負の側面があるものだ。そんなことを教えてくれる漢字である。
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