600点最速到達! TOEIC(R) L&Rテスト 必ず出る単語&フレーズ 書評|頴川 栄治(宝島社)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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読書人紙面掲載 書評
更新日:2019年4月30日 / 新聞掲載日:2019年5月3日(第3287号)

600点最速到達! TOEIC(R) L&Rテスト 必ず出る単語&フレーズ 書評
楽しく、飽きずに、効率的に説得力ある英語学習テキスト

600点最速到達! TOEIC(R) L&Rテスト 必ず出る単語&フレーズ
著 者:頴川 栄治
出版社:宝島社
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25年間の辞書編集の経験は貴重だと思う。頴川氏には、膨大なデータベース(Database)をもとに培われた直感があるからで、しかも各種の英語能力試験の問題製作者が問題を作る際に、この種の直感を用いるからである。その意味で、タイトルの「必ず出る」は説得力がある。各種英語能力試験の受験「直前対策」として本書は有効であろう。

頴川氏は、英語学習において「語彙力」の重要性を指摘しているが、大学の英語教育でも最近、語彙力養成の重要性が再認識されている。中学・高校で単語帳などを作って真面目にコツコツと単語・句表現を覚えようと努力してきたのに、大学に入った途端それをやめてしまう大学生・社会人が多い。これは大きな間違いで、英語を学び続ける限り、語彙習得の努力はずっと続けるべきである。その意味でも、本書は「語彙力アップ」を目指すという点で理にかなっている。

まず読者は、目次を見てその多様性に驚くだろう。それは、頴川氏が日ごろ疑問に思っていた項目をすべて挙げてまとめたものだからであろうが、それよりもこの問題集の構成内容の多様性と個性に注目してほしい。語彙の習得という「地味で苦しい作業」を、少しでも「楽しく、飽きずに、そして効率的に学べる作業」にとの著者の温かい思いに満ちた内容になっている。学習者の立場に立ったきめ細かな配慮が見られるのである。約4500の様々な設問に学習者は振り回されるが、飽きることはない。各種設問の項目数が絶妙に調整されているからで、しかも余計な解説はない。学習者は必要な情報を自分で調べ、余白にメモを書き加えれば、学習者それぞれ独自の「語彙事典」を作ることができる。まさに今、流行のアクティブ・ラーニングの実践が可能だ。

前半は単語の発音・文法が中心で、既成の問題集によくあるタイプの構成となっているが、後半は、反対語・類義語・関連語・略語・短縮語・接頭辞など、いわば〝語彙力増強編〟と、カタカナ語・日常会話(慣用表現)・日英語類似表現・諺・四字熟語・正しい日本語・英米語比較・映画の邦題など、いわば〝教養編〟とに分かれている。既成の枠組みにとらわれない自由奔放な構成であり、まさに著者の面目躍如といった内容で、学習者を楽しませてくれるだろう。

語彙の難易度を示す三段階の記号(◎「超難問」、○「難問」、「無表示」)は、著者の主観であるから、学習者の難易度に基づいて記入し直し、自分独自の単語帳を作り直せばいい。各単語の発音は他の辞書で確認し、記入しておくこと。語彙の難易度の幅が広いので、初級者から上級者に至るまで広範な学習者に対応できている。また、英語指導の立場にある教師・試験製作者にとっても本書は有用だ。意外性に満ちた各項目の設問がそのまま試験問題に使えるからである。その意味で、本書は教師にとっても、学習者にとってもWin-winだ。
この記事の中でご紹介した本
600点最速到達! TOEIC(R) L&Rテスト 必ず出る単語&フレーズ/宝島社
600点最速到達! TOEIC(R) L&Rテスト 必ず出る単語&フレーズ
著 者:頴川 栄治
出版社:宝島社
以下のオンライン書店でご購入できます
「600点最速到達! TOEIC(R) L&Rテスト 必ず出る単語&フレーズ」出版社のホームページはこちら
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