本の国へようこそ 第105回 居場所|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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本の国へようこそ
更新日:2019年4月30日 / 新聞掲載日:2019年5月3日(第3287号)

本の国へようこそ 第105回 居場所

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居場所のなさや居心地の悪さを感じること、あるいは自分が誰かを、居心地悪さへおいやっているかもしれないこと。学校や会社や家庭のちょっとしたところに、そのフクザツさは潜んでいます。今回は、場所や人との関係が緻密に描かれてなお、読後感爽やかな本を紹介します。


ふたりママの家で

ふたりママとこの家にやってきた人種の違う3人の子ども。たくさん笑って賑やかな我が家。「わたしたちってすごい」。みんなそれぞれ違うことの豊かさ。ただ、近所には違いを受け入れないロックナーさんもいて…移民国家アメリカの、しなやかで幸福な一家の暮し。

パトリシア・ポラッコ絵・文/中川亜紀子訳
50頁・2300円
サウザンブックス社

ロベルトのてがみ

メキシコからアメリカへきたロベルトの両親は、スペイン語しか話せません。ある日お父さんと喧嘩して出て行ったお母さん。ロベルトは子どもセンターで覚えた英語で、お母さんに手紙を書きました―。不自由な環境に少しずつ根付いていく一家の姿が描かれます。

マリー・ホール・エッツ作/こみやゆう訳
50頁・1600円
好学社

ジュリアが糸をつむいだ日

韓国系米人のジュリアは親友とカイコを育てる自由研究をすることに。韓国っぽい研究だと気が進まないジュリア。桑の木を持つ黒人のディクソンさんにお母さんの態度は少し変。モヤモヤの元は「知らないのに決めつけること」―大事なことを見つめていきます。
リンダ・スー・パーク作/ないとうふみこ訳
いちかわなつこ絵
256頁・1600円
徳間書店


ハイジ 上・下

アルプスの山の上に住む、人ぎらいのアルムじいの元に、孫娘のハイジがやってきます。朗らかなハイジは、おじいさんもぺーターのおばあさんも、フランクフルトの屋敷のクララ嬢の日々も、ガラリと希望に満ちたものに変えてしまいます。読者の心にも光差す一冊。

ヨハンナ・シュピーリ作
矢川澄子訳/パウル・ハイ画
上304頁・下224頁
上700円・下600円
福音館書店


銀座教文館
子どもの本のみせ ナルニア国
℡03―3563―0730
◎選書=ナルニア国・菅原幸子さん
この記事の中でご紹介した本
ふたりママの家で/サウザンブックス社
ふたりママの家で
著 者:パトリシア・ポラッコ
出版社:サウザンブックス社
以下のオンライン書店でご購入できます
ロベルトのてがみ/好学社
ロベルトのてがみ
著 者:マリー・ホール・エッツ
出版社:好学社
以下のオンライン書店でご購入できます
ジュリアが糸をつむいだ日/徳間書店
ジュリアが糸をつむいだ日
著 者:リンダ・スー・パーク
出版社:徳間書店
以下のオンライン書店でご購入できます
ハイジ (上)/岩波書店
ハイジ (上)
著 者:ヨハンナ・シュピリ
出版社:岩波書店
以下のオンライン書店でご購入できます
「ハイジ (上)」出版社のホームページはこちら
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