『ニューヨーク公共図書館エクス・リブリス』 公開記念イベントレポート ニューヨーク公共図書館と〈図書館の未来〉|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年5月10日 / 新聞掲載日:2019年5月10日(第3288号)

『ニューヨーク公共図書館エクス・リブリス』 公開記念イベントレポート
ニューヨーク公共図書館と〈図書館の未来〉

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第2回
■〝生ける伝説〟ワイズマン監督からの挑戦状

<午後の本 Books at Noon>で講演するリチャード・ドーキンス博士

ウェルチ氏はワイズマン監督、そして映画について、「撮影期間の三カ月間、その前の準備期間の二カ月間は最高の体験だった。ワイズマン監督はアメリカのドキュメンタリーの父、創始者と位置づけられている。現在八九歳だが今四四本目の映画を撮影中で素晴らしい知性と叡智とユーモアを持っている。今回のこの今時ありえないくらい長い映画でもNYPLのほんの一部しか伝えきれない。ただその中でも本当に見事だと思うのは、この複雑な図書館がどういうことを目指しているのか、どういうところに行こうとしているのかを、図書館員全員があっけにとられるくらい見事な手腕を発揮されて描き切れている。本作を観れば監督の絶妙なユーモアがあちこちで味わえるはず」と話した。
■図書館があったから生きられた

第二部では、パネラーとしてウェルチ氏、菅谷氏、田中久徳氏(国立国会図書館総務部部長)、越塚美加氏(学習院女子大学国際文化交流学部教授)、モデレーターとして野末俊比古氏(青山学院大学教育人間科学部教育学科教授)が登壇。「図書館の未来」をテーマにディスカッションされた。

ウェルチ氏はNYPLの資金についてこのように説明した。

「NYPLの資金はパブリック・プライベート・パートナーシップ(PPP、官民連携)で、NYPLの予算は年間およそ三億七〇〇〇万ドル。そのうちのおよそ五〇%がNY市から地域分館のための、NY州からは二〇〇〇万ドル相当が研究図書館のための公的資金としてきていて、残りの資金は民間からの寄付で、五ドル程度の少額から多額の寄付をしてくださる方もいる中で年間一億ドル相当になる。すごくありがたいのは、図書館があったから生きてこられたと言う方がいること。具体的には読み書きを身につけることができて仕事が見つかった、だから今があるという方もいる。しかし忘れてはいけないのは、一口に寄付を募るといっても専門性が高いうえに何年間もの関係作りが必要だということ。断られてもめげない、そういった心の強さも必要」
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