本屋大賞2019 発表会開催|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
マイページで記事のブックマーク!
ログイン
マイページ登録

トップページ

特集

書評

連載

コラム

ニュース

読書人とは マイページ

受賞
更新日:2019年5月17日 / 新聞掲載日:2019年5月17日(第3289号)

本屋大賞2019 発表会開催

このエントリーをはてなブックマークに追加
瀬尾まいこ氏㊧と辻村深月氏
四月の上旬、「2019年本屋大賞」(第16回、主催はNPO本屋大賞実行委員会)の発表会が東京都内で行われた。「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本」の2019年の大賞に、瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』(文藝春秋)が選ばれた。同賞は17年12月1日から18年11月30日の間に刊行された日本の小説のなかから、全国の書店員の投票をもとに選出される。

「翻訳小説部門」の第1位には、アンソニー・ホロヴィッツ著、山田蘭訳『カササギ殺人事件』(東京創元社)が選ばれた。さらに「発掘部門」として神山裕右著『サスツルギの亡霊』(講談社文庫、2008年)が同実行委員会によって選出された。投票過程やノミネート作品などの詳細は、本の雑誌社編集部編「本の雑誌増刊 本屋大賞2019」(本の雑誌社)に掲載されている。

発表会では、18年の本屋大賞を『かがみの孤城』(ポプラ社)で受賞した作家の辻村深月さんがあいさつし、「つぎの本屋大賞はどれになるのかを考えるのがこんなに楽しいのか」と思いながら一年を過ごしたと振り返った。「これはきっと書店員のみなさんの毎年のお気持ちや、本屋大賞を楽しみに思っている方たちみなさんのお気持ちなんだなと思う」。本屋大賞は「本の世界の観光大使のようなもので、つぎの方に、大事に守ってつなげていけたらいいと思ってきた。瀬尾さんに、このバトンをお渡しできるのが本当にうれしい」と語った。
大賞受賞者の瀬尾まいこさんは、「書店の方が本になって一年以上たった今でも、応援してくださっていて、そのおかげで私自身、この作品のなかに長い間いられた」と、受賞の喜びと感謝を語った。受賞作について「一人の女の子に、大人たちが、血がつながっていたり長い時間や短い時間だったり、いろんな立場ではありながら「親」としてかかわっていく様子を描いた作品。愛情をそそがれることはすごく幸せなことだけれども、愛情をそそぐ宛てがあることがもっとはるかに幸せなんだということ」を書きながら改めて感じたと明かした。「書店員の方々のたくさんの感想を読ませていただいて、ほんとうに励まされた。書店を訪れたときには、大きくレイアウトしてレポートやフリーペーパーを作って並べてくださっている様子を見せていただいた。この作品に愛情をそそいでくださってうれしく思う。今後もみなさんに楽しく読んでいただけて、誰かに伝えたいと思っていただけるような作品が書けるように努めていきたい」と語った。
この記事の中でご紹介した本
そして、バトンは渡された/文藝春秋
そして、バトンは渡された
著 者:瀬尾 まいこ
出版社:文藝春秋
以下のオンライン書店でご購入できます
このエントリーをはてなブックマークに追加
辻村 深月 氏の関連記事
受賞のその他の記事
受賞をもっと見る >
学問・人文 > 評論・文学研究 > 日本文学研究関連記事
日本文学研究の関連記事をもっと見る >