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漢字点心
更新日:2019年5月21日 / 新聞掲載日:2019年5月17日(第3289号)

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「和」の部首を問われたら、「禾(のぎへん)」だと答えるのが、ふつうの感覚。しかし、この漢字はもともとは「ことばが調和する」ことを表していたと考えられているので、漢和辞典の世界では、ことばに関係する「口(くち)」を部首とするのが一般的である。

「禾」が付いているけれど部首が「禾」ではない漢字は、ほかにもある。たとえば、「季」は、もともとは末っ子を指す漢字だったので、部首は「子(こども)」。「ゆだねる」と訓読みする「委」の部首は「女(おんな)」で、こちらは、女性のなよやかな姿が「ゆだねる」に通じるからだ、と説明されることが多い。

これらからすると、部首にはならない「禾」には、末っ子やなよやかな女性のような、力が弱いというイメージがありそうだ。それが、力に頼らないという方向に転換したとき、「調和」や「平和」の「和」が生まれたのではなかろうか。新しい「令和」の時代も、そんな穏やかな時代となるように望みたい。(えんまんじ・じろう=編集者・ライター)
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