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漢字点心
更新日:2019年6月4日 / 新聞掲載日:2019年5月31日(第3291号)

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名古屋の市営地下鉄に「高岳(たかおか)」という駅がある。「岳」の一般的な訓読みは「たけ(だけ)」だから、「たかだけ」とでも読みそうなのだが、そうではない。「岳」とは高い山を指す漢字だから、なだらかな「おか」を訓読みとするのには、漢字の意味の上では違和感が残る。

調べてみると、この地名の由来は、そのあたりにある「高岳院(こうがくいん)」というお寺。「高岳」という漢字が先にあって、それを訓読みして「たかおか」となったわけだが、それでも、「岳」を「おか」と読む謎は解けない。おそらくは、「山」の上に「丘(おか)」を書く漢字だから「おか」と読んでみた、というだけのことなのだろう。

「消耗」の「耗」は、本来の音読みは「コウ」なのに、「毛」につられてよく「モウ」と読まれ、辞書にも載るほど定着している。このような現象は音読みには多いが、「岳(おか)」の場合は、訓読みのバージョン。ちょっと珍しい。(えんまんじ・じろう=編集者・ライター)
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