私が総理大臣ならこうする 日本と世界の新世紀ビジョン 書評|大西 つねき(白順社)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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【書評キャンパス】大学生がススメる本
更新日:2019年6月1日

大西つねき著『私が総理大臣ならこうする』 書評③
城西大学 川原孝太

私が総理大臣ならこうする 日本と世界の新世紀ビジョン
著 者:大西 つねき
出版社:白順社
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 「日本は借金大国だ」というフレーズを一度は耳にしたことがあると思う。そして日本は借金大国だと私たちは認識する。しかし日本は誰から借金をしているのか具体的に答えることのできる人は少ないと思う。本書では日本に借金があるのではなく政府が日本国民に借金をしていると著してある。日本が一人あたり約800万円の借金があるというフレーズは間違いである。そしてなぜ政府は1000兆円余りの借金を抱えているのかも分かりやすく著している。私は本書で「お金の発行の仕方」「金利」に問題があると知った。今まで、お金を発行しているのは日本銀行であると考えていた。というより、そう教わった。しかし本書は全てのお金は誰かの借金であると著している。お金の発行をしているのは日本銀行でなく、銀行が誰かにお金を貸すことによって、それが使われ、誰かの預金になり、それをまた銀行が貸すということを繰り返し、借金と預金が同時に増えていく。つまり私たちが持っているお金は誰かしらの借金であることが分かる。全てのお金が借金ということは全てのお金に金利が掛かるということだ。そして、金利の正体は知らず知らずのうちに時間を奪っていくものだ。本書では例えば1年分の労働に相当するお金を今借りれば1年分の労働でそれを返すことになる。しかしここに10パーセントの金利が掛かるとすると1年と36日半分の労働をしないと返せないと本書では著している。本書は現在の日本のお金と政治の課題から、どうすれば解決するかを説明している。私はこの説明を読みながら感じたことは、筆者は資本主義を否定しているのかなと感じた。お金を預金する人はどんどん裕福になっていき、お金を借りる人は36日半分の時間を金利を支払うために労働する。それが「信用創造」の正体であり、資本主義の仕組みなのだと解釈した。この仕組みが良いことなのか、悪いことなのか、私には判断がつかない。政府がお金を発行することで出てくるデメリットも必ずあるだろう。社会人になり知識をつけていくことで、自分の意見が固まっていくと思う。是非読んでみて、このような考え方もあるという事を学んでみてほしい。
この記事の中でご紹介した本
私が総理大臣ならこうする 日本と世界の新世紀ビジョン/白順社
私が総理大臣ならこうする 日本と世界の新世紀ビジョン
著 者:大西 つねき
出版社:白順社
以下のオンライン書店でご購入できます
「私が総理大臣ならこうする 日本と世界の新世紀ビジョン」出版社のホームページはこちら
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