田原総一朗の取材ノート「大阪G20・米中首脳会談」|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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田原総一朗の取材ノート
更新日:2019年7月2日 / 新聞掲載日:2019年6月28日(第3295号)

大阪G20・米中首脳会談

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六月二八日、二九日に、大阪でG20が行なわれる。そして、このとき大阪で、トランプ米大統領と、習近平中国主席との会談が行なわれることになっているのだが、この会談に世界中が注目している。

米中は、いまや貿易摩擦ではなく、覇権戦争である。

二〇一八年九月にアメリカは強烈な対中制裁関税を発動したが、今年五月には、さらに中国からの輸入品約二〇〇〇億ドル(約二二兆円)分に最大二五%の関税を上乗せした。そして、残りのほぼ全ての輸入品への関税をかける第四弾も検討されている。

さらに、二一日に、米商務省は、中国のスーパーコンピューター企業など五企業・団体を、安全保障上の懸念がある輸出規制リストに追加する方針を明らかにした。五月にはファーウェイとその関連企業をリストに入れており、規制対象を広げたわけだ。

そうした中で行なわれる米中首脳会議だが、果してどういうことになるのか。

激突、喧嘩別れ……。

だが、私は、もしかすると習近平主席は、今回の首脳会談では、トランプ大統領に花を持たせるのではないか、とも推測している。

トランプ大統領の頭の中は、ほとんど来年の大統領選挙のこと、大統領選挙でいかにして勝つか、ということで占められているはずである。

それに対して、習近平主席は、任期を終身にした。だから、五年先、一〇年先を考えることができるわけだ。

おそらく、習近平主席にとっては、ペンス副大統領、あるいは民主党で代表になった人物が大統領になるよりも、トランプ大統領の方が組みやすい、と考えているのではないだろうか。

北朝鮮の金正恩委員長が、ホンネでは、米朝首脳会談をやってくれるトランプ大統領頼みであるように、だ。

今回はトランプ大統領に花を持たせて、大統領に再選された後、習近平ペースに巻き込もうと図っているのではないか。(たはら・そういちろう=ドキュメンタリー作家)
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