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漢字点心
更新日:2019年7月30日 / 新聞掲載日:2019年7月26日(第3299号)

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音読みではキョウ、訓読みでは「あざなう」と読む漢字。基本となる意味は、糸をより合わせること。「禍福は糾える縄のごとし」とは、人生の幸不幸は、より合わせた糸のように複雑に絡み合っているものだ、という格言である。

つまりは、何が幸福で何が不幸かはわからないわけで、そこから、もつれ合ってよくわからないという意味にもなる。「事態が紛糾する」が、その例。その一方で、一本の縄により合わせるところから、「糾合」のように、まとめ上げることをも表す。

ここからさらに進むと、ねじり上げて、確かで正しい状態にするという意味にもなる。「不正を糾弾する」「独裁者の罪を糾(ただ)す」などが、その例である。

かたや、よくわからない。かたや、確かで正しい。方向性としては正反対の意味が一つの漢字に同居しているのは、不思議といえば不思議だ。しかし、それこそが、人生の真実なのだ、と言えるのかもしれない。(えんまんじ・じろう=編集者・ライター)
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