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更新日:2019年8月9日 / 新聞掲載日:2019年8月9日(第3301号)

この社会を知るために、読むべき本

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面白い本だった、というとクレームがつくかもしれないが、そういいたい。
性被害の話はノンフィクションでもフィクションでも、どろどろしたものを残し思考を停止させる。一方信田さんの本は、性虐待、それも最もおぞましい近親姦を中心に扱うが、理不尽な暴力に感情を揺すぶられて終わりでなく、罪の在処が道に沿って論理的に言葉にされていく。
本を読んでいる間にいくつかの記憶が蘇った。
それ自体は些細な記憶だ。
でも社会の中で女性の多くは、小さなセクハラ、パワハラを受けていると(よくいわれることだが)初めて分かった。
「これは男性にとって嫌な本、女性にとっても不穏な本」と信田さんはいう。
確かに男性、女性それぞれにつきつけられるものがある。
でもこの社会を知るために、読むべき本である。 (S)
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