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漢字点心
更新日:2019年8月12日 / 新聞掲載日:2019年8月9日(第3301号)

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もともとは、果実の中心にある固い部分を指す漢字。小さく固い木の実を指しても使われる。部首「木へん」が付いているのは、その名残である。

「肴核(こうかく)」とは、一品料理と木の実。つまり、酒のつまみ。昔の中国の文人たちはこれを前に一杯やったもので、「核」にとってはそういうのんびりした時代が、長く続いた。

それが変化したのは、近代になって西洋の自然科学が伝来してから。英語のnuclearは、語源はラテン語のnucleusで、もともとは果実の芯のこと。そこで、その訳語として選ばれた「核」は、「地球の核」「細胞核」などと使われるようになり、やがて、その一つ、「原子核」から、「核分裂」「核兵器」「核戦争」「核拡散防止条約」といったことばが生まれた、というわけだ。

今や、地球を破滅させるほどの力を手にした「核」。しかし、当の本人は、文人たちにぽりぽりとかじられていた時代を懐かしがっていることだろう。(えんまんじ・じろう=編集者・ライター)
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