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漢字点心
更新日:2019年9月16日 / 新聞掲載日:2019年9月13日(第3306号)

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部首「糸(いとへん)」にも現れているように、本来は、糸の張り具合や締め付け具合にゆとりがあることを表す漢字。広く、ゆとりがあることや、ゆとりを持たせることを指して使われる。「緊張の緩和」「筋弛緩剤」などが、その例。訓読みでは、「ゆる(い)」「ゆる(める)」などと読む。

ならば、「ゆるキャラ」を「緩キャラ」と書いてよいかというと、そうはいかない気がする。「緩」を使うと、「ゆるい」感じがしなくなってしまう。「ゆるキャラ」に限らず、最近では、「ゆるい」は仮名書きが多くなっているように感じられる。

「緩」はその出自からして「ゆるい」ことを表す漢字なのに、「ゆるくない」と感じられてしまう。これは、「緩」にとってはアイデンティティを揺るがす大問題だ。とはいえ、漢字とひらがなのそれぞれに異なる役割を持たせている日本語の表記法からすれば、当然の帰着でもある。いずれ、「緩」の訓読みは使われなくなってしまうのかもしれない。(えんまんじ・じろう=編集者・ライター)
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