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漢字点心
更新日:2019年9月23日 / 新聞掲載日:2019年9月20日(第3307号)

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ラグビーのことを中国語では「橄欖球」と書き表す。オリーブに似た植物、「橄欖(かんらん)」の実が楕円形をしているところからの命名だろう。

一方、日本語では、ラグビーのことを「闘球」と書き表すことがある。スポーツはなんだって「闘い」なのだから、ラグビーだけが「闘」を用いるのもヘンと言えばヘンな話。しかし、「闘」には肉体と肉体がぶつかり合うイメージがあるから、妙に納得させられてしまう漢字の使い方ではある。

「闘」は、旧字体では「鬪」と書き、部首は「鬥(たたかいがまえ)」。「鬥」は、顔の前に腕を構えて向き合う二人の人物の絵から生まれた漢字だから、やはり肉体のぶつかり合いのイメージが強いのである。

とはいえ、「闘球」がラグビーを指すようになったのは、戦時中、外来語を忌避する風潮の中でのことだったらしい。そういう歴史を離れてスポーツを楽しめるとは、我々はいい時代に生まれたものである。
(えんまんじ・じろう=編集者・ライター)
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