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漢字点心
更新日:2019年10月1日 / 新聞掲載日:2019年9月27日(第3308号)

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文章の一節などに説明を付けることを表す漢字。「註釈」「註解」などと使われる。ことばに関する意味を持つ漢字だから、「言(ごんべん)」が付くのはわかりやすい。ところが、戦後の日本では、国語改革の一環として「注」の字を代用するようになった。現在では、「注釈」「注解」のように書くのが一般的だ。

「注」は、「水を注ぐ」のように使う漢字。それを「註」の代わりに使うなんてケシカラン、と感じる方もいらっしゃることだろう。しかし、話はそう単純ではない。なぜなら、「註」という漢字の歴史はそう古くはないからである。

一八〜一九世紀の中国のある学者によると、儒教の経典などに付ける説明を指して「註」が使われるようになったのは一四世紀ごろ以降のことで、それ以前は、「注」を用いていたという。とすれば、現代日本の「注釈」「注解」は、先祖返りしたようなものだともいえる。漢字の世界には、とかく一筋縄ではいかないことが多いのである。(えんまんじ・じろう=編集者・ライター)
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