第一回日本おいしい小説大賞贈賞式開催|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年10月4日 / 新聞掲載日:2019年10月4日(第3309号)

第一回日本おいしい小説大賞贈賞式開催

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受賞者の古矢永塔子氏(右から二人目)と選考委員
九月二六日、第一回日本おいしい小説大賞(小学館主催)の贈賞式・祝賀パーティーが都内で行なわれた。最初に本賞担当、小学館出版局文芸編編集室編集長・幾野克哉氏より、本賞創設の経緯が述べられた。「二〇一八年三月に、選考委員の柏井壽先生と食事をしていた際、食の小説大賞をやろうとお話しくださって面白そうだと思ったのが企画のきっかけ。山本一力先生に選考委員をお願いしたところ即答でご快諾いただき、柏井さんのご友人でもある小山薫堂さんにもお受けいただいた。こうして選考委員のお三方が決定した」。一八年七月の募集開始から一九年三月の締め切りまでの応募総数は一六〇篇。最終候補四作の中から、第一回の受賞作に選ばれたのは、古矢永塔子氏の「七度洗えば、こいの味」。

選考委員代表の山本一力氏は選評で次のように述べた。「私自身が応募をする側から物書きになった足跡がある。その応募する側の心を私は長らく持って応募してきて、選考する側に立つと一作ごとに込められた投稿者の思いが自分に突き刺さってくる。賞とはものすごく残酷なもの。選考委員の仕事というのは責任を持って落とすということで、その責任を取った結果残ったのが今回の作品。今回の受賞作は選考委員全員の満票をもって賞を与えることが出来た。是非みなさんのお力でこの素晴らしい受賞作を世に広めて欲しい」。

創作を始めたきっかけは一歳の娘の誕生日に手作りの絵本をプレゼントしたことだったという、受賞者の古矢永氏は、「娘が私の物語から卒業していき、娘の成長に嬉しさを感じる一方、もう物語を書く事がなくなるということが自分でも思いがけなくさみしく感じた。そのことをきっかけに私自身ももっと新しい可能性にチャレンジ出来るのではないかと思い小説を書き始めた。読んでくださる方には食の描写を通じてご自身の味の思い出に触れていただくとともに登場人物の心の動きにも寄り添っていただければと願っている。第一回受賞者の名に恥じぬよう刊行と次回作に向け日々勉強に努めたい」と緊張を込めて語った。

その後、協賛社の神姫バス株式会社代表取締役社長・長尾真氏、日本味の宿代表・上村純士氏より祝辞が述べられ、キッコーマン代表取締役専務執行役員CSO山﨑孝一氏の乾杯の発声で、祝賀パーティーへ移行した。 受賞作は改稿を進め、二〇二〇年二月上旬頃の刊行を予定。第二回の公募も開始されている。
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