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漢字点心
更新日:2019年10月6日 / 新聞掲載日:2019年10月4日(第3309号)

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音読みとは、漢字が日本に伝わったころの中国語の発音が変化したもの。そこで、当時、作られた中国語の辞書に載っている発音に従って決められるのが原則だ。それによれば、「腔」の音読みは「コウ」となる。

しかし、この漢字は、時には「クウ」と読まれることもある。「空」の音読みが「クウ」だから、それにつられてしまうのだ。こういう音読みのことを、「慣用音」という。

医学の世界では、「鼻腔」を「びくう」と読み、「腹腔」を「ふっくう」と読む。慣用音とは、そもそもは間違いだ。知的職業人の代表、お医者さんともあろうものが、間違った読み方をしているなんて!

昔はそう憤っていたものだったが、後に聞いたところによると、お医者さんたちは、「鼻腔」と「鼻孔」が同音になるのを避けるために、あえて「鼻腔」を「びくう」と読むようになったのだとか。間違いを「間違い」として切り捨ててしまってはいけない、と教えられたことだった。(えんまんじ・じろう=編集者・ライター)
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