私たちの目を、少し違うところへ向けてくれる|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年10月25日 / 新聞掲載日:2019年10月25日(第3312号)

私たちの目を、少し違うところへ向けてくれる

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初出の雑誌を読んでウムムと唸り、別の作品を読むたびに反芻され、短篇集となってその構成に見え方が変わり、話を聞いてさらに揺さぶられ……村田沙耶香『生命式』は退屈とは無縁の読書体験だった。
昨年『地球星人』の刊行を機にお願いした対談では、小説を書き終えて、あるいは読んだ後に、何かが変わっているようなものを書きたいとおっしゃっていた。大人になると足踏みしても日々を暮らせるような錯覚に陥る。でもそうした日常は何かを腐らせるのだろう。
村田さんの小説は私たちの目を、少し違うところへ向けてくれる。それは怖くもありワクワクすることでもある。村田さんの進化し続ける物語をまたごちそうになりたい。

今号で円満字二郎氏の『漢字点心』が終了した。七年間、絶妙な味わいの一品を饗してくださったことに感謝する。 (S)
この記事の中でご紹介した本
生命式/河出書房新社
生命式
著 者:村田 沙耶香
出版社:河出書房新社
以下のオンライン書店でご購入できます
「生命式」出版社のホームページはこちら
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