MONKEY vol.19|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年11月2日 / 新聞掲載日:2019年11月1日(第3313号)

MONKEY vol.19

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 今号は今年生誕一〇〇周年を迎えるJ・D・サリンジャーを特集する、「サリンジャー ニューヨーク」。柴田元幸訳で掲載される「いまどきの若者」は一九四〇年初出のサリンジャーのデビュー作。〝『キャッチャー・イン・ザ・ライ』以前〟に注目し、もう一篇は一九四八年初出の「針音だらけのレコード盤」をやはり柴田訳で。

また、デビュー作が掲載された雑誌Storyとサリンジャーをめぐる一文も。雑誌Storyは「短篇小説のみを掲載し、インタビューや書評などはいっさいないという、まことにカッコいい、潔い作りであった」とある。サリンジャーの作品が掲載された頃(第一期)の編集長の一人だったウィット・バーネットが、コロンビア大学で創作の講義を受け持っていた縁から、サリンジャーとのエピソードが綴られていく。その関係性には、Storyの潔いカッコよさに通じる、馴れ合いとは真逆の真剣さがある。サリンジャーがバーネット先生について書いた文章は版権の関係で掲載できないそうだが、その一部が紹介されていて興味深い。さらに「いまどきの若者」と共にStory誌に並んだ九つの作品の紹介も(当時のStory誌の雰囲気が感じられる)。

また、Story誌やThe New Yorker誌に長年寄稿を続けてきたグラフィック・アーティストのR・O・ブレックマンと、その息子でThe New Yorker誌のデザイン統括をする息子ニコラス・ブレックマンに、柴田元幸が会いに行く。その写真とインタビュー。今号も、一頁一頁が体にうれしく、読む楽しみに満ちている。
この記事の中でご紹介した本
MONKEY vol.19日/スイッチパブリッシング
MONKEY vol.19日
著 者:柴田 元幸、J・D・サリンジャー
出版社:スイッチパブリッシング
以下のオンライン書店でご購入できます
「MONKEY vol.19日」出版社のホームページはこちら
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