シモーヌvol.1 シモーヌ編集部編|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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新刊
更新日:2019年11月9日 / 新聞掲載日:2019年11月8日(第3314号)

シモーヌvol.1
シモーヌ編集部編

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 二〇一九年は、シモーヌ・ド・ボーヴォワールの『第二の性』刊行から七〇年。「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」のその先を目指して刊行されたフェミニズム媒体が本書。

『第二の性』の読み解きから、ボーヴォワールの小説作品、回想録『娘時代』についてなど論考が五本並ぶ。続いて、セックスシンボル、アイドル、ファッション、かわいい、むだ毛からほどく世代間の感覚の違い、夫婦別姓、魔女…等々、より執筆者の身近に材をとったジェンダー、フェミニズムに絡むエッセイが十一本。さらにフェミ短歌、パリのフェミニスト書店の紹介、エピソード漫画「女同士で子育てしたら」、わんぱく相撲女子全国大会、羊毛フェルトで作ったボーヴォワールまで、コラムに連載と多彩である。なんとも様々な角度から織りなされた、きめ細かな雑誌感。学術的、思想的にフェミニズムを考える手立てになりうるし、日常に転がるジェンダーについての気づきにも有効だ。

インベカヲリ★の巻頭グラビアは、棺桶と大量のハイヒールとヌード。それぞれは忌みや閉塞、秘された印象があるのに、なぜか清々しさの漂う官能が写し出されている。個人的には「ずるこのおんな食べ物帖」で松谷みよ子「モモちゃんとアカネちゃん」シリーズを取り上げていたのが、筆者と同じく「不穏」を感じながらじっーっと読んだあの時のこと、少し遅れてきた親たちのやや批判的な反応等を思い出させた。読者それぞれに記憶が蘇ったり、ハッと胸に響くような体験が、本書にはあるのではないかと想像される。(A5判・一三二頁・一三〇〇円・現代書館)
この記事の中でご紹介した本
シモーヌvol.1/現代書館
シモーヌvol.1
編集者:シモーヌ編集部
出版社:現代書館
以下のオンライン書店でご購入できます
「シモーヌvol.1」出版社のホームページはこちら
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