田原総一朗の取材ノート「閣僚の相次ぐ辞任や失言」|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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田原総一朗の取材ノート
更新日:2019年11月18日 / 新聞掲載日:2019年11月15日(第3315号)

閣僚の相次ぐ辞任や失言

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「政治とカネ」を巡る問題で、菅原一秀経産相と河井克行法相が相次いで辞任した。さらに、この間の参院選で当選した、河井の妻である案里参議院議員が、自分の支持者に現金を渡したという疑惑が、中国新聞で報じられている。

第二次安倍内閣になってから、一〇人の閣僚が辞任している。
そして、萩生田光一文科相の「身の丈に合わせて」という、とんでもない失言が出て、このために二〇二〇年度から活用されることになっていた英語の民間試験が延期になった。実は、この試験自体、いろいろ問題があったのである。
河野防衛相の失言もある。
こうした、閣僚の相次ぐ辞任や失言は、あきらかに安倍内閣が緊張感を失なっている、気がゆるんでいるのである。
一つには、七年間と、長く内閣が続きすぎたためであろう。
通常ならば、森友・加計疑惑などで、内閣が変っているはずである。国民の七〇%以上が問題だと捉えていながら、なぜ安倍内閣が続いてしまったのか。
まず、野党が弱過ぎるのである。
第二次安倍内閣がスタートしてから、国会議員の選挙は六回行なわれていて、六回とも安倍自民党が勝っている。なぜなのか。
実は、国民の多くは、安倍首相の経済政策、いわゆるアベノミクスが成功している、とは捉えていない。
安倍首相は、日銀が異次元の金融緩和、つまり円をどんどん発行すれば、需要が拡大すると考えたのだろうが、需要は拡大せず、国債ばかりが増えている。
だから、野党は、アベノミクスと異なる経済政策を打ち出すべきなのに、アベノミクスを批判するだけで、政策は全く示されない。
そのために、国民は、アベノミクスで我慢するしかないわけだ。
さらに、問題は自民党自体にある。かつては、自民党の首相が辞任するのは、野党との闘いに敗れたためではなく、反主流派、非主流派との論争に敗れたためであった。だが、小選挙区制になって、反・非主流派がなくなり、自民党議員のほとんどが安倍首相のイエスマンになってしまっている。そのために、安倍内閣が緊張感を失なっているのだが、一体どうすればよいのか。(たはら・そういちろう=ジャーナリスト)
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