又吉直樹 最新作『人間』(毎日新聞出版)発売記念 記者会見|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年11月15日 / 新聞掲載日:2019年11月15日(第3315号)

又吉直樹 最新作『人間』(毎日新聞出版)発売記念 記者会見

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10月10日、日本出版クラブ会館で又吉直樹氏の最新作『人間』(毎日新聞出版)の発売を記念して、記者会見が行われた。

神保町・三省堂書店本店でのサイン会後の登壇となった又吉氏。サイン会ではファンから期待や執筆を終えての労いの声が聞こえたという。
本書は著者初の長編小説で、「毎日新聞」夕刊で昨年9月から今年の5月まで9か月に渡り連載された。執筆準備も含めると1年間本作に向き合った又吉氏は、単行本化について「ようやく本になったなというか、うれしい気持ち。早く読みたい」と安堵の表情を見せ、初の新聞連載に挑戦した思いを「せっかくの連載なので、最初にすべて書き終えてそれを小出しにしていくよりも、連載ならではのライブ感を感じながら書きたかった。
書いている途中で、この先どうなっていくか作者の自分がわからなくなる流れが生まれても、あえて戻らず、前日の自分が書いたことを引き受ける。
この先なにも生まれないな、と思いながらも毎日進めていく過程が、『火花』や『劇場』を執筆した時とは大きく違った。その流れのおかげで物語が動いた部分もある。
書籍化にあたって細かい修正はしたが、連載時に生まれたリズムのようなものは極力単行本に活かした」と言葉にした。
人間(又吉 直樹)毎日新聞出版
人間
又吉 直樹
毎日新聞出版
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また、又吉氏は自身の前二作と本書の関連を言及。「一作目の『火花』で《生きている限りバッドエンドはない。僕たちはまだ途中だ》という言葉を書いた。物語というのは登場人物にとって劇的な瞬間や出来事が切り出されるけれども、物語では描かれないその後の人生があり、実は物語の続きの時間のほうが長いかもしれない。その続きを書いてみたい、という思いが執筆の動機だった。前二作は20代の主人公たちの青春を描いたが、今作の主人公は38歳で、前二作の登場人物たちの続きの人生の立ち位置にいる。今作では主人公が20代の青春時代を振り返り、今なにを考えるのかということを綴った」と述べるなど、本書に込めた思いを存分に語った。

★又吉直樹インタビュー 「作品化されない時間を描く」インタビュー記事へ

この記事の中でご紹介した本
人間/毎日新聞出版
人間
著 者:又吉 直樹
出版社:毎日新聞出版
以下のオンライン書店でご購入できます
「人間」出版社のホームページはこちら
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