第56回日本翻訳文化賞・ 第55回日本翻訳出版文化賞 贈賞式開催|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年11月29日 / 新聞掲載日:2019年11月29日(第3317号)

第56回日本翻訳文化賞・ 第55回日本翻訳出版文化賞 贈賞式開催

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受賞出版社と翻訳者を囲んで

10月25日、東京・千代田区の学士会館で第56回日本翻訳文化賞・第55回日本翻訳出版文化賞の贈賞式が行われた。今回の受賞は日本翻訳文化賞に斎藤成夫訳『オーストリア文学の社会史―かつての大国の文化』(ヴィンフリート・クリークレーダー著、法政大学出版局)、日本翻訳出版文化賞に立川孝一・瓜生洋一訳『死とは何か』(ミシェル・ヴォヴェル著、藤原書店)、木原善彦訳『JR』(ウィリアム・ギャディス著、国書刊行会)、同翻訳特別賞に吉田栄人訳『穢れなき太陽』(ソル・ケー・モオ著、水声社)がそれぞれ選ばれた。

受賞者の挨拶では担当編集者、出版社代表、訳者がそれぞれ喜びを述べた。『死とは何か』を刊行した藤原書店の藤原良雄氏は「原著は1983年に出たもので、これは私が新評論にいた頃に版権を取ったものです。訳を瓜生さんにお願いしましたが、とうとう新評論時代には本が出ませんでした。でも瓜生さんがどうしても出したいとおっしゃるので新評論から版権を買いました。頑張っておられたのですが2011年に亡くなってしまい、その時にこの本は出せないと思ったのですが、ヴォヴェルの弟子である立川さんが声をあげてくださいました。36年の月日をかけ、完結した時には感無量でした」と喜びつつ「ただメディアの評が全く出なかった。しかし受賞できたので報われたと思います」と語った。

『穢れなき太陽』の訳者・吉田氏は「実はソル・ケー・モウの作品にはもっと有名な長編小説があります。その作品を紹介して日本で受け入れられるかが心配でした。そこで先住民作家の文学をまず知ってもらうために受け入れられやすい作品は何かと考えた時に選んだのが『穢れなき太陽』でした。翻訳出版文化賞に推薦してくださった方々がこの作品の価値を引き出してくれたと思っています。ありがとうございました」と御礼を述べ、「これはあくまでスタートラインで、次の作品が来年出版される予定です」と次回作のPRも行ない挨拶を締めくくった。
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