第六回 鉄犬ヘテロトピア文学賞 授賞式|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年11月29日 / 新聞掲載日:2019年11月29日(第3317号)

第六回 鉄犬ヘテロトピア文学賞 授賞式

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右より木村氏、川瀬氏、田中氏(後ろ)、井鯉氏、管氏(後ろ)、温氏
第六回鉄犬ヘテロトピア文学賞の授賞式が、十一月二十三日の晩に行われた。受賞作は川瀬慈『ストリートの精霊たち』(四六判・二〇四頁・一九〇〇円・世界思想社)。エチオピア北部の都市ゴンダールの路上の人々との出会いを描いた本作にちなみ、著者おすすめのエチオピア料理店が会場となった。エチオピア料理は、インジェラというイネ科の穀物であるテフを発酵させ、薄く焼いた主食で、豆、鶏肉、ラムなどのスパイスが効いた具沢山の煮込み料理(シチュー)をクルリとつまんで食べる。またコーヒー・セレモニーというもてなしの儀式も行われた。
受賞者の川瀬氏は「のらりくらりやってきたので、こんなにすばらしい賞をもらえる日が来るとは思っていませんでした。何かに到達したから賞をもらった、ということではなくて、背中をボンと押されたような気分でいます。いま日本だけでなく世界中が生きづらい、画一化するような流れの中で、僕は歌に誘われて、(実家の)寺をほっぽり出して、世界中を旅してきました。そうした歌や小さな声を響き合わせて、画一化の大きな流れに抗うこと、それを自分のミッションだと思っています。それを一緒にやっていける仲間たちに出会えたことをうれしく思います。そして妻に…いつも留守をしてごめんね。お経もやりますので、もう少しやらせてください」と話した。

審査委員の一人である管啓次郎氏は「川瀬さんの本質に通じる」と、「悲しくてやりきれない」をはなむけに歌った。ほか審査委員は井鯉こま、温又柔、木村友祐、姜信子、田中庸介、中村和恵。一触即発の議論の末、受賞した本書への、各審査委員の熱いコメントは、同賞HPで読むことができる。
この記事の中でご紹介した本
ストリートの精霊たち/世界思想社
ストリートの精霊たち
著 者:川瀬 慈
出版社:世界思想社
以下のオンライン書店でご購入できます
「ストリートの精霊たち」出版社のホームページはこちら
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