田原総一朗の取材ノート「習近平国家主席の「国賓訪日」」|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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田原総一朗の取材ノート
更新日:2019年12月30日 / 新聞掲載日:2020年1月3日(第3321号)

習近平国家主席の「国賓訪日」

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二〇二〇年四月に予定されている、中国・習近平国家主席の「国賓としての訪日」が熱い話題になっている。

というよりも、反対派が続出しているのである。

しかも、米国に詳しいジャーナリスト・古森義久氏や、櫻井よしこ氏など、いわば安倍シンパの論客たちが反対しているのである。自民党議員の中にも反対派が少なくない。

彼らは、野党やリベラル系のマスメディアが安倍首相が主催した「桜を見る会」を厳しく批判していたときには、それをナンセンスだと、冷やかに笑い捨てていたのである。

それが、習近平国家主席の「国賓としての訪日」は許し難いようだ。

私自身、現在の習近平の中国のあり方、いろいろ大問題ありだ、と捉えている。  

たとえば、香港に対して、北京政府は「一国二制度」といいながら、やっていることは強圧的で、だからこそ、今回の選挙でも、過激だと思えるデモに賛成する候補者たちが、数多く当選したのである。

そして、ウイグル民族への弾圧は、世界の大問題となっている。

だが、その中国と激しい覇権抗争をしているはずのアメリカが、たとえばペンス副大統領が、一年前には「新冷戦」と称されたほどの激しい演説をぶち上げたのだが、今回は完全に腰くだけであった。

それに、トランプ大統領も中国に対して、口では厳しいことをいっているが、現在のところは大きく妥協している。トランプのディールはどうなっているのか、よくわからない。

こうしたアメリカと中国との間で、日本はどのように生きればよいのか。

習近平の本意などはわからない。しかし、アメリカとの覇権抗争のためには、日本を仲間にした方がよい、と考えているのだろう。

トランプ大統領にしても、中国との覇権抗争の中での、日本とのつき合い方を考えているわけだ。

安倍首相は、そのことがわかっていて、いずれからも、より信用された方が国益になる、と捉えているのであろう。(たはら・そういちろう=ジャーナリスト)
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