一切なりゆき 樹木希林のことば 書評|樹木 希林()|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2020年1月4日 / 新聞掲載日:2020年1月3日(第3321号)

借り物ではなく、実感から出てきた言葉の数々

一切なりゆき 樹木希林のことば
著 者:樹木 希林
出版社:
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 本書は二〇一八年九月に亡くなった女優の樹木希林さんが遺した言葉を編集したものです。発売から三カ月で百万部を突破し、現在百五十万部、二〇一九年年間ベストセラー第一位を獲得しました。

若い頃からその名演技を讃えられた樹木さんは、活字において数多くの言葉を遺しました。その語り口は平明で、いつもユーモアが添えられていますが、内容はとても深い。そしてポジティブです。

ご主人の内田裕也さんはしばしば事件を起こし、また、ご自身にはがんという災厄が降りかかってきます。にもかかわらず、達観したような言葉や、これは至言だなあと思わせる言葉がつぎつぎと口をついて出てきます。どれも借り物ではなく、彼女の実感から出てきた言葉なのです。多くの読者が魅せられたのは、そんなところに理由があるように思われます。

実際に、発売直後から、編集部にはきわめて多くの感想が寄せられました。「言葉のひとつひとつに納得し感動し涙しています」、「バッグに入れていつも読み返しています」。母親ががんにかかり、不登校になっていた小学六年生のお子さんは、学校に行く勇気が出ましたと決意を表明していました。樹木さんへの感謝の手紙ばかりです。

樹木さんの言葉をひとつ選ぶなら、「おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」をあげておきます。彼女の生き方が集約されているのではないでしょうか。

  (文春新書編集部)
この記事の中でご紹介した本
一切なりゆき 樹木希林のことば/
一切なりゆき 樹木希林のことば
著 者:樹木 希林
出版社:
以下のオンライン書店でご購入できます
「一切なりゆき 樹木希林のことば」出版社のホームページはこちら
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