セイバーメトリクスの落とし穴 マネー・ボールを超える野球論 書評|お股ニキ(@omatacom)(光文社)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2020年1月4日 / 新聞掲載日:2020年1月3日(第3321号)

異例づくしの「#お股本」が秘めるポテンシャル

セイバーメトリクスの落とし穴 マネー・ボールを超える野球論
著 者:お股ニキ(@omatacom)
出版社:光文社
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 実にふざけた、口に出すのが少し憚られる著者名だ。しかし、その批評は明晰かつ誠実。このような逸材が出現するのだから、SNSも捨てたものではないと思わせる。

本書はダルビッシュ有選手の「ネット友達」でTwitterをメインに活動する素人野球評論家が、独自の理論と考察をまとめた一冊である。2019年3月に発売するや否や大反響。全国書店で品切れが相次ぎ、即重版の運びとなった。

これだけ聞くと、ネット上の「信者」が動いただけの眉唾ものにも感じるだろう。だが、この本の広がり方は明らかに一線を画している。

まず、千賀滉大、今永昇太、金子弌大ら球界を代表する現役選手がこぞって読み始めた。今シーズン日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークスの投手陣は軒並み本書を読み、その内容をプレイに取り入れている。学生や草野球でも、影響を受けてレベルアップした選手・チームは枚挙にいとまがない。

加えて、人気野球漫画『BUNGO-ブンゴ-』『ダイヤのA』でも本書が提唱する現代の魔球「スラッター」が紹介された。また、普通のビジネスパーソンにも幅広く読まれている。本書の肝である「データと勘の融合」「大局観を備えた最適化」は、他の競技あるいはビジネスにも通じる考え方だ。

著者自身に本格的な野球経験はなく、素顔も経歴も謎のまま。異例づくしの「#お股本」(本書の俗称)が秘めるポテンシャルは計り知れない。

 (光文社新書編集部)
この記事の中でご紹介した本
セイバーメトリクスの落とし穴 マネー・ボールを超える野球論/光文社
セイバーメトリクスの落とし穴 マネー・ボールを超える野球論
著 者:お股ニキ(@omatacom)
出版社:光文社
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