田原総一朗の取材ノート「「ウクライナ疑惑」」|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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田原総一朗の取材ノート
更新日:2020年2月17日 / 新聞掲載日:2020年2月14日(第3327号)

「ウクライナ疑惑」

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トランプ大統領の「ウクライナ疑惑」をめぐる弾劾裁判で、米上院は五日に、無罪判決をいい渡した。

だが、これは上院では共和党議員が半数以上を占めているので、民主党議員たちの主張が通らなかったのである。

私を含めて、日本人の多くは、ウクライナ疑惑は、トランプ氏がウクライナ政府の協力を得て大統領再選を果たすための「権力乱用」であり、議会の調査を妨げた「議会妨害」だと捉えているはずである。

だが、トランプ氏は五日、結審後に、ツイッターに、「我が国の勝利だ」と書き込んだ。

ホワイトハウスも声明で「魔女狩り」などと野党・民主党を批判し、約四ケ月にもわたる政治の混乱に対しての反省の弁は全くなかった。

トランプ氏は、反省することは、弱さをさらけ出すことで、選挙にマイナスになると捉えているようだ。

そして、「ウクライナ疑惑」をめぐる弾劾手続きで、トランプ氏に不利な証言をした人物たち、駐欧州連合(EU)大使のゴードン・ソンドランド氏と、国家安全保障会議(NSC)スタッフでウクライナ専門家のアレクサンダー・ビンドマン陸軍中佐の二人を、何と七日に更迭した。

露骨な報復人事である。

大統領選挙に出馬する民主党の候補たちは、いずれも強く批判している。

そして、トランプ氏がアメリカを闇の世界にしたとして、公正・公平を謳い、中には社会民主主義的な主張をしている候補もいるが、私が知る限りの、アメリカ事情通たちは、いずれも、トランプ氏の再選間違いなし、だといい切っている。

トランプ氏の「アメリカ第一主義」にくらべて、民主党候補たちは、アメリカ国民の多くにとって、たてまえにしか聞こえないのではないか、というのである。

トランプ氏は、あきらかに民主主義をバカにしたやり方だが、それを「決められる政治」と捉えているのだろうか。(たはら・そういちろう=ジャーナリスト)
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