花田清輝『映画的思考』(未来社) 多彩にして多才なエッセイ集 評者:岩崎昶 「週刊読書人」1958(昭和33)年5月19日号|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2020年2月9日 / 新聞掲載日:-0001年11月30日(第225号)

花田清輝『映画的思考』(未来社)
多彩にして多才なエッセイ集
評者:岩崎昶 「週刊読書人」1958(昭和33)年5月19日号

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【紹介】

アヴァンギャルド芸術のチャンピオンをもって自認する著者が、ここ数年にわたって書いた映画エッセイのほとんど全部を集めた。個々の作品評から、西部劇、追っかけもの、ミュージカルス、喜劇、等のジャンル論、さては映画批評にいたるまで、長短数十篇に上っている。全篇の狙いは、音楽的思考や絵画思考を「みずからのなかにアウフヘーベンして含んでいる」ところの映画的思考を輪郭づけようとするもの。

【批評】

とにかく多彩にして多才なエッセイ集である。タンゲイすべからざる発想と博識と逆説とをもって映画界の常識と俗物ども――かくいう私などもその中に数えて――をかたっぱしから撫で斬りにしているさまは、ちょっと流行の剣豪小説の主人公を思わせる勇ましさである。いつでも物事の「もう一つの面」を見せる花田は名人だと私は思うので、その理論(たとえばミュージカルスの理想化など)には当然大いに異存があるのだが、この本は大いに愛読した。(いわさき・あきら=映画評論家)

花田清輝『映画的思考』(B6判・二七三頁・三〇〇円・未来社)

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