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なぜ名前にホシがあるのか?
更新日:2020年2月24日 / 新聞掲載日:2020年2月21日(第3328号)

なぜ名前にホシがあるのか?㊹
インベカヲリ★

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©インベカヲリ★
2月22日は猫の日。私は猫が好きだ。野良猫を見つけると、とりあえず目で追う。逃げなければ触る。昔猫を飼っていたことがあるので、自然とそうなってしまった。

ところで飼い猫が死んだとき、死後もしばらく私の周りをウロウロしていた。こういうことは、飼い猫を亡くした人には、あるあるらしい。猫はジャンプすると華麗に着地するものだけど、年を取ってくると、変な声をあげてボテッと落ちるようになる。その独特の着地音が、死後もしばらく聞こえていたのだ。爪研ぎをカリカリやる音も、夜寝ていると隣の部屋から聞こえてきた。私はてっきり、隣の家でタイミングよく小型犬でも飼い始めたのだろうと思っていた。それくらいハッキリ聞こえたからだ。けれど、一か月を過ぎたあたりで、それらの音はパタリと消えてしまった。そのときはじめて、あれは死んだ猫だったのだと気が付いた。ちょうど四十九日くらいが境だったので、昔の人って凄いなと思った。他の人のケースを聞くと、足元に身体をスリよせる毛の感触を得た人までいるらしい。恐るべし死後の世界。今でもたまに夢に見るが、なぜかいつも「まだ生きていた」という夢だ。(いんべ・かをり=写真家)
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