読んだ後、誰かに言葉を伝えたくなる本|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2020年2月28日 / 新聞掲載日:2020年2月28日(第3329号)

読んだ後、誰かに言葉を伝えたくなる本

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インタビューでは触れていないが、心にずっとあるのが、誠之助が妻エイに宛てた最後の手紙だ。死刑判決を受けた日に送った手紙には「ある人の言葉に『どんなにつらい事があろうとも、其日か、遅くとも次の日は、物を食べなさい。それがなぐさめを得る第一歩です』というものがある」と。『大石誠之助全集』の最後の頃の文章には、判決についてはもはや加えることはないが、妻子に傷をつけたことが心配だ、と書かれていた。小説の中で、キリスト教入信を勧められたエイは「わたしにはすでに信じる言葉があります」と応えた、と書かれている。これは読んだ後、誰かに言葉を伝えたくなる本である。 (S)
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