下村昭夫・荒瀬光治・ 大西寿男・高田信夫共著 新版 本づくりこれだけは 編集・デザイン・校正・DTP組版のノウハウ集|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2020年3月21日 / 新聞掲載日:2020年3月20日(第3332号)

下村昭夫・荒瀬光治・ 大西寿男・高田信夫共著
新版 本づくりこれだけは 編集・デザイン・校正・DTP組版のノウハウ集

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 本書の第一印象は、出版に関わるすべての人にとっての「再認テキスト」だということである。「再認」とは、なんども繰り返し見ることでそのテーマがしっかり身につくことをいう。

巻頭の言葉を読むと二〇〇三年に講義用ノートとして出され、その後改訂四版となり、今回は編集者のための実務入門テキストとして「改訂新版」となったことが記されている。それは、この本が長年にわたって出版界に身を置く人々に認められ、必要として求め続けられていることの証左といえる。

まずは目次を眺めてみる。七つの章立ての中に六五の見出しが付けられているが、それを細かく見ていくと「なるほど、こうして本は(あるいは雑誌は)作られるのか。そして著作権についての考え方まで述べられているのか」と理解できる構成となっている。本作りの一から一〇までのすべてが一目して分かる仕組みである。

はじめに出版人のための再認テキストと書いたが、読む人によってこのテキストは違った受け取られ方があることにも気付かされる。

例えば、編集一途に歩んできた人にとっては、広告、宣伝、販売促進などについておおまかなイメージは持っているだろうが、自身の周りでそれが確実に実行されているかを確かめるチェックポイントとして役立つだろう。また、新人を迎えて先輩社員が教習をするときにも、このテキストを使うと漏れなく教え尽くすことができるのではないか。さらに、原価計算については、それぞれの社によって仕組みが異なるとは思うが、ここに書かれた項目をエクセルの表に置き換えて、自社の単価を当て嵌めていくと自ずと正確な原価を算出することが可能であろう。

実用書ではあるが、読書家にとっては、本が手に届くまでの出版の経緯を詳細に知ることができる一冊でもある。

いずれにせよテキストはそれを使う人の精神によって、力を一〇倍にも二〇倍にも発揮させることを言い添えて、この本を手にすることをお薦めしたい。
この記事の中でご紹介した本
新版 本づくりこれだけは 編集・デザイン・校正・DTP組版のノウハウ集/出版メディアパル
新版 本づくりこれだけは 編集・デザイン・校正・DTP組版のノウハウ集
著 者:下村 昭夫、荒瀬 光治、大西 寿男、高田 信夫
出版社:出版メディアパル
「新版 本づくりこれだけは 編集・デザイン・校正・DTP組版のノウハウ集」は以下からご購入できます
「新版 本づくりこれだけは 編集・デザイン・校正・DTP組版のノウハウ集」出版社のホームページはこちら
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