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更新日:2020年3月29日 / 新聞掲載日:2020年3月27日(第3333号)

本を読み、思考を止めてはいけない

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昔々、といってもせいぜい三十数年前の話ではあるけれども、都内にある某私立大学に通っていた。入学直後映画サークルに入部した。二年生から五年生まで揃っていた先輩たちは、妙に大人びて見えた。彼/女らの口からは、吉本隆明や柄谷行人、蓮實重彥、浅田彰、ドゥルーズ、デリダ、フーコーといった思想家の名前を、常日頃聞くことができた。懐かしきニュー・アカデミズムの時代。無知であることは許されない、会話に入るためには、ひたすら書物に向かい、学ぶしかなかった。教師もそれに輪をかけて抑圧的だった。今では完全な〈アカハラ〉となる状況で学生生活を送った。大澤さんと與那覇さんの対話を拝聴しつつ、あの時代が妙に蘇ってきた。大文字の歴史や教養が喪失した後に、では、いかに学んでいくのか。「今の世の中で正気を保つため」(平野啓一郎)にも、本を読み、思考を止めてはいけないのである。 (A)
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