初めて観た『勝手にしやがれ』と『気狂いピエロ』|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2020年4月4日 / 新聞掲載日:2020年4月3日(第3334号)

初めて観た『勝手にしやがれ』と『気狂いピエロ』

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ジャン=リュック・ゴダールの映画を初めて観たのは、高校三年生の時だった。隣の席に座る、少し大人びた文学青年Y君に誘われてのことだった。昼下がりに授業を抜け出し、有楽町の名画座に向かった。『勝手にしやがれ』と『気狂いピエロ』の二本立てだった。スクリーンの中のジャン=ボール・ベルモンドは圧倒的に格好よかったし、ジーン・セバーグは誰よりも可愛く、コケティッシュだった。「最低だ」。その日から、それがY君とふたりの間で流行り言葉となった。タバコを吸う時は、必ず親指で下唇に触れた。大学入学直後、〈シネサイクル叛頭脳〉という映画サークルの部室を訪ねた。正門から入って一番近い一号館地下にあったという、ごく些細な理由からだった。階段をおりると、薄暗い照明の下に、〈真っ赤な扉〉の部室があった。その瞬間に入部を決めた。あれから三〇年以上の歳月が流れ、ゴダールとデュラスの対話集(『ディアローグ デュラス/ゴダール全対話』)を、サークルで知り合った友人・福島勲と編集することになり、そして福島君から紹介された久保宏樹さんの協力を得て、今回、その言葉を翻訳・転載することになった。これも何かの縁なのだろう。福島君とは、ゴダールとオフュルスの対談本を現在編集中である。 (A)
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