なぜ名前にホシがあるのか?(55)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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なぜ名前にホシがあるのか?
更新日:2020年5月15日 / 新聞掲載日:2020年5月15日(第3339号)

なぜ名前にホシがあるのか?(55)

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何年か前に、ネットのニュースで「新しい青が発見された」という見出しを目にしたことがあった。私はそのロマンティックな響きに一瞬で心を掴まれた。そうか、青は発見されるものだったのか、と。その新しい青は、オレゴン大学の教授らによって200年ぶりに発見され、インミンブルーと名付けられたらしい。ニュースは、大手クレヨンメーカーがそれを新色として発表するという内容だった。しかし、私はニュースの内容よりも、やはり見出しの一文に心惹かれる。

何気ない言葉にグッとくる、ということはよくある。これまた随分昔の話になるが、とある会社で打ち合わせをしていたとき、先方からハッキリしないことをあれこれ述べられ、最後に「玉虫色の回答ですみません」と言われたことがあった。私はその言葉が妙に気に入った。謝罪に玉虫が出てくるとはどういうことなんだろう? すぐに言葉の意味を調べてみると、玉虫は見る角度によって色合いが変わることから、どのようにも解釈できる曖昧な表現として「玉虫色の~」と使われるらしい。私もそういう言葉をサラリと使えるようになりたいが、玉虫が使える場面はなかなか訪れない。(いんべ・かをり=写真家)
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