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漢字点心
更新日:2017年3月3日 / 新聞掲載日:2017年3月3日(第3179号)

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「君子の交わりは淡きこと水のごとし」とは、さっぱりした付き合いこそ望ましいとする、『荘子』のことば。原文でこれと対をなすのが、「小人の交わりは甘きこと醴のごとし」。「醴」は、音読みでは「レイ」、訓読みは「あまざけ」。確かに、べたべたした付き合いは長続きはしない。言い得て妙である。

「醴」について、『釈名(しゃくみょう)』という大昔の中国の辞典では、一晩、醗酵させただけで、「酒の味有るのみ」と説明されている。味はするが香りはしない、ということだろうか。その一方で、『論衡(ろんこう)』という書物には、酒と醴は「気は異なる」が、飲めばどちらも酔う、と書いてあるから、アルコール度数はそれなりにあるのだろう。

とすれば、日本でひなまつりに飲む「甘酒」とは違って、「醴」は立派な酒なのだろう。だからこそ、一度、味を覚えてしまうとなかなかやめられない。君子ならぬ我が身を振り返って、注意したいところである。
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