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八月の六日(北村 薫)角川文庫 
八月の六日
著 者: 北村 薫きたむらかおる
出版社:角川文庫 
ISBN:978-4041042175
640円(税別)
北村薫さんが「山」小説を書いた――意外に思われた方も多いのではないでしょうか。

主人公は四〇歳目前、雑誌の副編集長をしている「わたし」。柄に合わない上と下の調整役、同棲していた男や親友との別れ……人生の不調が重なったとき、「わたし」は山の魅力に出会います。独りで黙々と山に登り、四季折々の景色に心を開き、一期一会を楽しみ、様々な事に思いを巡らせたり、はたまた無心になったり。そんな「九月の五日間」から、翌年「八月の六日間」の五篇の登山を経るうちに、「わたし」はある事に対して気持ちの整理がついていることに、ふと気が付きます。

これまでも「日常の謎」等を通じて人の心情を細やかに、優しく、時に厳しい目線で描写してきた北村さんと、心動かされる山での特別な数日間という題材の相性は、実はぴったり。肩の荷をそっと下ろしてくれるだけではなく、日常の困難と向き合う勇気をくれる、栄養剤のような一冊です。
以下のオンライン書店でご購入できます
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