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贈与論 資本主義を突き抜けるための哲学(岩野 卓司)青土社
贈与論 資本主義を突き抜けるための哲学
著 者: 岩野 卓司いわのたくじ 
出版社:青土社
ISBN:978-4791772131
2,800円(税別)
贈与は一貫してフランス思想の通奏低音であった。カトリックの恩寵からデリダの脱構築まで、この国の人々の創造的思考の底には、常に贈与の主題が低く深く鳴り響いているのである。それほどに重大なこの概念が、本書によって初めて、あらゆる角度からの全面的な照明を加えられた。現代フランス思想を読み解く鍵は実に贈与の中にある。平易な語り口によってすべての人に開かれた、これは思想の贈り物である。―― 中沢新一
「もの」を交換し社会を営んできた人間。狩猟採集から農耕への移り変わりとともに「貨幣」を生み出し、資本主義というシステムを作り上げた。等価交換から生まれたシステムは、いまや行き詰まりをみせ、新たな段階を模索している。例えば、ボランティア、臓器移植、ベーシック・インカム、自然エネルギー……。行為や思想の根底に、交換ではなく見返りを求めない「ただ与える」という贈与の精神が存在していると思われる。贈与の思想は、人間社会に多くの慣習や交易を生み出してきた。一方、アイヌの熊祭りのような神話的思考、チンパンジーの毛づくろいにみられる動物世界の習慣は、人間と動物のあいだ、動物と動物のあいだにも贈与の思想が存在していることを教えてくれる。人間はけっして経済的動物ではない。
人間、動物、自然をふくめた世界を互酬的ではない贈与の視点から捉え直すとき、交換や資本の論理にからめとられた世界から解放されるだろう。「ただ与える」の思想が、これまでにない関係性の未来を提示してくれる。
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