「なんとなく」ほど確かなものはない。「ウィズ・コロナ」宣言!

5/31の「日曜美術館」で放送されたMoMAの外観の画面に自作(左上)とその展覧会のタイトルを発見
2020.5.25
 〈学校ノ教室デ寝テイテ目ヲ覚マスト、外ハ大雨。タクシーガ校内ニイタノデ、乗ル。郷里ノ家ニ帰ルト、道路ガ膝マデ増水。マダ学校ニ荒俣宏サンガ残ッテイルノデ、迎エニ行ッテ欲シイト言ウガ、タクシーハ動カナイダロウ〉。この間の大雪とタクシーの夢とそっくりの夢。いよいよネタ切れだ。 〈デザイナーノ勝井三雄サンガ、海外カラ頼マレタトイウ、ポスターヲ見セテクレル〉。夢にするほどの夢じゃない。時間のロス。  
2020.5.26
 「ウィズ・コロナ」シリーズの制作。ツイッターやインスタグラムで発信中。N・Yのベンダギャラリーからも発信。  
2020.5.27
 〈誰ダカワカラナイガ、トニカク、知リ合イノ外国人ガ「七色ノ虹ノ男」トカイウ歌ヲ歌ッテイル。歌イ易イ歌ダカラ歌ッテミタイ〉。夢の中では難聴ではない。 そろそろ油絵具が乾く頃だ。さあ、重ね描きに入ろう。 『女性セブン』が養老孟司さんや曽野綾子さんも書くので「コロナ時代のシニア世代へ」のメッセージのエッセイを、と頼まれる。  
2020.5.28
 することがないので「ウィズ・コロナ」のマスクアートを制作。出き次第、ツイッター、フェイスブックで発信。  
2020.5.29
 〈郷里ノ西脇ノ日ノ出湯ニ入ル。2、3人デ、ヨク空イテイル。風呂カラ上ッテ、表デ、オーナー(何故カ、増田屋ノオ姉サン)ニ、屋号ヲ変エタ方ガイイ、ト提案スル。「千夜一夜湯」ニシナサイト言ウ〉。日の出湯に入る夢は、10回以上見ている。昔から数えると20回はあるかも。この夢を見ると必ず、風邪の予兆。目覚めると同時に葛根湯を飲む。夢は予兆によって現実と結びついている。 つい2、3日前、ツイッターで第二次感染が「なんとなく」起るような気がする、と書いたばかりだ。理由は? と聞かれても分らない。「なんとなく」が理由といえば理由だ。ぼくは常にこの「なんとなく」で行動している。根拠はないが、「なんとなく」ほど確かなものはないのだ。 広大な空地に野草の花の種が風で運ばれて来たのだろう、見事な花畑になっていて、毎朝、楽しみにしていたが、今日は不動産業者が、見事に整地して「売地」の看板を立てていた。誰か買って、再び花畑にしてくれないかな。 テレビで、小池知事が、今日から「ウィズ・コロナ」宣言をしますと「WITH CORONA」と書いたプレートを画面に差し出していた。「ウィズ・コロナ」とはぼくが1ヶ月前からキャンペーンを開始しているコロナ・マスクシリーズのタイトルそのままだ。ツイッターからパクったかな? それともぼくの「ウィズ・コロナ」アートの後押しをしてくれているのかな、と善意に解釈しましょう。  
2020.5.30
 〈夫婦デ出演スル、テレビ番組ヲ観テイル。夫婦ガ演出スル番組ニ、何故カボクガ出演シテ、ゴツゴツシタ岩ダラケノ泥川ノ中ヲ、裸ノ舞踏劇団ノ役者ニ、追イ廻サレテイル。司会者ガ、夫婦ノ夫ニ「ナゼ横尾サンガ追ワレテイルノカ?」ト質問スル。スルト、ソノ夫ハ、「横尾サンハ天才ダカラ」ト答エル〉。こういう夢判断は難しい。夢の創作者はぼくであるが、夢の中で語る人間は他人だ。やっぱり自画自賛のエゴ的な夢かも知れない。  
2020.5.31
 〈今晩、ドコカノ国ヘ発ツ。ドコカ分ラナイ、何ノタメニ、誰ニ会ウタメ、コレガ夢ナラ、ヨクアル夢ダケレド、今回ハ夢デハナイ。現実ナラ現実的ナ解決ヲシタイ〉。やっぱり夢だった。夢と現実が交錯するこの手の夢ばかり見る。何の前兆? NHKの「日曜美術館」の「#アートシェア 今こそ、見て欲しいこの一作」に「ゲルニカ」を推薦する。他のほぼ全員が自然をテーマにした作品ばかりを挙げていたのが不思議だった。ぼくひとりが人間と死、そして戦争を語っている。メディアではほとんど触れない人・戦争(政治)だった。とは別にN・YのMoMAで4本の展覧会が行われているという予告の映像を発見。こうした常設展はいちいち本人には連絡はありません。(よこお・ただのり=美術家)