「消費」と街、
人との関係を見つめ直す

三浦展氏 インタビュー

【編集室から】

人の存在そのものに格差はないし、街や地域それ自体に格差があるわけでもない。しかしその消費行動やステータス、住みやすさを構成するいくつもの指標から、ある集団の内部での階層(意識)や違いが浮かび上ってくる。その概要を知ることは、自分が何を大事にして生きているのか、そしてこれからどう生きていったらいいかを見つめ直すことにつながる。
 
「愛される街と愛される人には共通点があるように思う。それは、楽しさを提供するだけでなく、悲しみ、哀れさなどを受け止めることができるということだろう」(『愛される街』)。人間の欲求、自然との共存、子どものころの遊びといった原的な生活のベースに寄り添う著者のまなざしは、どこまでもあたたかく感じられた。(T・T)