豊かな森と海、精霊と人間のドラマ

竹倉史人インタビュー

編集室から

 これまで縄文の人々のことを、同じ「人間」として想像したことがなかった。『土偶を読む』は土偶の謎を明かすだけでなく、読者の認識を底から攪拌してくれる。そのことが、とても爽快だ。本の中に、学校教科書の記述が改められ、土偶が植物や貝類をかたどっていたと知れば、子供たちの眼が知的興奮でキラキラ輝くだろう、と書いてある。そうだと思う。子供の頃に得られなかった、知的好奇心が満たされた一書だった。(S)