実利に基づく平和思想を唱えた人

『石橋湛山の経済政策思想』(日本評論社)刊行を機に

対談=原田泰×和田みき子

編集室から

 対談の冒頭から『男子の本懐』批判がなされますが、実は『石橋湛山の経済政策思想』の中に『男子の本懐』というワードは登場しません。昭和恐慌理解の誤りの最もわかりやすい例として読書人用に挙げてもらいました。

 なぜ今石橋湛山なのか? という疑問もあるかもしれませんが、石橋の経済政策を理解することが、本書でも述べられている現在の経済政策理解につながってくるので、読書人WEBでも取り上げました。

 対談後半は戦後石橋が追放された理由をめぐる話題からスタートします。石橋を取り巻く左派の陰謀、それに連なる大蔵省(現財務省)官僚の緊縮的発想の検証が展開されます。

 そして本対談の締めくくりとなる「石橋湛山の医療体制論」では戦前の医療体制と現在のコロナ対応がいかにリンクするかが話し合われていますので、ぜひ本対談のつづきもお楽しみください。(WEB編集部・峰岸裕)